手作りの生活道具でプロポーズ 北欧民具スウェーデン

9/08/2016



幅10cm程、赤黄青緑などカラフルな色をつかって花や模様が描かれている木の板。18世紀頃のスウェーデンで洗濯時に使われていた生活道具です。


photo Sundsvalls museeum (licence)

スウェーデン20世紀初頭に撮影されたと思われる写真。河原で洗濯をしている女性たち。右から2人目の女性が板を手にしています。洗濯時に叩いて汚れを落としたり、水を切るために使われたようで、洗濯物を水につけ、水からあげて叩き、また水につけ、という作業を何度も繰り返したのだそうです。

普段使う叩き板は飾りのない簡素なもの。絵や彫刻が施されているものは、男性が手作りしたものらしく、スウェーデンでは古くからこういった生活道具を男性がつくってプロポーズの時に贈るという風習があったそうです。
photo upplandsmuseet (licence)


ウプランド博物館に収蔵されている洗濯叩き板。こちらは彫刻が施されています。求婚時の贈り物なんだそう。


こちらもプロポーズの時に贈られたものだと思われます。こういった装飾がされたものは、実際は使用されることは少なく大切に飾られていたようです。当時の生活が感じられる大切な品、背後に感じられる幸せな物語。装飾されたものが手に入る事はあまりないので、手にできて嬉しい一品です。




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