北欧の民芸 チップカービングの箱

1/30/2016



前回紹介したスウェーデンのチップカービング木製花台。 北欧の木製品の彫刻によくみられるチップカービング。買付の際、使い込まれた豊かな装飾の箱に出会えたときは感激もひとしお。様々なパターンがあり、どれも彫り手の創意工夫が感じられてたまらなく好きです。


今回は過去に手にした箱からいくつか。




取っ手に角を使った長方形のチップカービングの箱。本当に美しく、博物館に陳列されていそうな佇まいでした。

こうやって大切に彫刻された箱は、昔、貴族間の贈り物にされたといい、手紙やドライフラワーなどを大切に保存するのに使われたといいます。なんてロマンチックな。











シンプルな彫り模様がかえって目をひく箱でした。







珍しい八角形の箱。こういった高さのあるものは、タバコの葉を入れるのに使っていたとのこと。

15世紀コロンブスが新大陸から持ち帰り、スペインを中心に広がったと言われるタバコ。古くは万能薬として重宝され、北欧スウェーデンでも高級品嗜好品として扱われました。はるか遠くから届くタバコに、装飾した専用の箱を作り大切に使用したようです。





こちらも同様。側面にTOBAKの文字が彫られています。


チップカービングの装飾は箱以外にも、写真立て、スプーン、チーズの型などにも施されます。次回はそちらをご紹介したいと思います。


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