秋野ちひろさんの作品 【秋野ちひろblog】
念願叶って店頭に置かせていただくことになりました。
紀元前数千年前の装飾品のようでもあり、
どこかの国の大事な象形文字のようにも感じるし、
未来の機械のようにも感じる。
想像力を掻き立てられて色んなことが思い浮かぶけど
そのどれとも絶対的に違う魅力。
静かに深いところから放つ力。
飾ったり身に付けたり、それも自由です。
ブローチやペンダントなど気に入った形に加工できます。
秋野さんの作品、ぜひ手に取ってご覧いただければ嬉しいです。
厳しい寒さが続く北欧の冬。収穫の時期は短く、長い冬を越すために食料を貯蔵することは生きていくうえでとても大切なことでした。適切な準備をしないと次の春を迎えることはできない。多くの北欧伝統料理はこの必然性から生まれたと言えます。
どのように保存して、節約するか。そんな環境の中で保存の為の容器は必需品でした。陶器製の保存容器はどんな食品にも対応でき実用的であるため様々な形で作られるようになり、広がりをみせました。陶器製容器に保存される食糧は、穀類、バター、マスタード、時にはうなぎまで。
1755年に出版されたCajsa Warg著の古い料理本には「料理したウナギは陶器の容器に保存する」と記載があったりします。また同じ本の中で、「調理したスープはポット(甕)に保存しておく。食べるときはそのまま火にかける」と書かれています。
1755年に出版されたCajsa Warg著の古い料理本には「料理したウナギは陶器の容器に保存する」と記載があったりします。また同じ本の中で、「調理したスープはポット(甕)に保存しておく。食べるときはそのまま火にかける」と書かれています。
Photo Tekniska Museet (licence) |
様々な形の陶器製保存容器の需要は高まり、スウェーデン全体に窯元が増えていきました。写真は1923年のもの。保存用の容器を制作しているところ。
店頭にもいくつか19世紀スウェーデンの保存用陶器が揃いました。手前のボウルにはよくバターやマスタードなどをいれていたようです。
ONLINE SHOP 保存用陶器 甕 スウェーデン 19世紀
ONLINE SHOP 19世紀黒釉保存容器 キャニスター スウェーデン
昨日開催いたしました、tico moon 8th アルバム 『Arietta』 リリースライブ。多くの皆様にご参加いただきました。本当にありがとうございました。
何度か店内でライブをしていただいていますが、新曲のリリースライブはまた格別な気がします。tico moonのおふたりが奏でるアイリッシュハープとギターの音色。それぞれの弦を弾いて広がった音が心を軽やかに、店全体をクリアにしてくれる感じがしました。曲に合わせてどんどん広がっていくイメージ。感覚を豊かにしてくれるとてもありがたい時間でした。tico moonさん、ご参加くださった皆さん、本当にありがとうございました。
今回のお菓子は、10/5に岐阜市にオープンするpercicaペルチカさんのお菓子をご用意させていただきました。洋菓子専科Tatebeとしてお菓子教室など多岐にわたって活躍していらっしゃる建部さんが新しくスタートするお店です。岐阜へ行く際はぜひお立ち寄りくださいませ。
ニューアルバム『Arietta』を店頭で限定販売する予定でいますので、お気軽にお問い合わせください。どうぞよろしくお願いいたします。
ナゴコン主催 あいちトリエンナーレ2016舞台芸術公募公演プログラム参加作品
『シールェ/scire』 演出・振付 工藤 聡 http://kudosatoshi.blogspot.jp/
スウェーデンを中心に世界で活躍する工藤聡氏による演出・振付作品。「名古屋でもっとコンテンポラリーダンスを!」 テーマに設立されたナゴコンメンバーと、スウェーデンより来日したダンサー、ヨハン・ヒルグレンによるダンスの世界をお楽しみください。
こちらの作品で、店主笠松リヨタが音楽を担当させていただいています。
【日時】
2016年9月26日(月)19:00
* 当日受付開始18:00、開場18:30。
【場所】
愛知県芸術劇場 小ホール
〒461-8525 名古屋市東区東桜一丁目13番2号
『シールェ/scire 』とはラテン語で「知る」という意味。そしてこの作品の中心になる「人の意識/ consciousness」の語源。我々が普段の生活で、身の回りに迫り来る不安や危険をどれほど意識できているのか、そしてその存在をどれほど知ろうとしているのか、身体と知覚の境界線を越えていくさまを描いていきます。
『シールェ/scire』の特設サイト http://nagoconscire.wix.com/scire
プロフィール
工藤 聡 振付家・ダンサー
モーション・クオリアというダンスセオリーを考案、それをもとに創作活動を行っている。モーション・クオリアは、重力に従う動きと逆らう動きを自らの脳活動によってコントロールし、動きの連鎖の必然性を追求するもの。1967年生まれ、名古屋市出身。上京後、宮崎渥巳に師事。ニューヨーク留学を経て、現在ストックホルム在住。オハッド・ナハリン、シディ・ラルビ・シェルカウィらの作品に出演。リハーサルディレクターとしても、シェルカウィのカンパニーEastmanに2013年まで所属。2015年度はスウェーデン王立バレエ団のリハーサルディレクターとして、マッツ・エックやヨハン・インガーらの作品を担当した。
約100年ほど前のラベル。1つめのこのラベルにはMalungsfors からÖrebroの文字。どちらもスウェーデン中部の町。現在のMalungsforsは現在人口600人の小さな町。
この頃のスウェーデンは農業社会から工業社会へ転換の途中。多くの人が農村を離れ工場へ働きに出かけていきました。当時Örebroにあったのは、製紙工場、靴工場、それにビスケット工場。
どんな風に使われたのか背景を勝手に想像してみる。こういう想像をしている時が楽しい。Malungsfors出身の若者が、家を離れÖrebroの工場へ働きに行ったのだろうか。よくみるとラベルは何枚も重ねられている。夏至祭やクリスマス、家族に会うために帰省を繰り返したのかなと。
もうひとつのバスケットにはLundsbrunn と Kvänumの2つの名前。それぞれの距離は約30km。Lundsbrunnは保養地で有名な場所。
ONLINE SHOP
蓋付きパインバスケット 大 20世紀前半 スウェーデン SOLD OUT
蓋付きパインバスケット 中 20世紀初頭 スウェーデン SOLD OUT
幅10cm程、赤黄青緑などカラフルな色をつかって花や模様が描かれている木の板。18世紀頃のスウェーデンで洗濯時に使われていた生活道具です。
photo Sundsvalls museeum (licence) |
スウェーデン20世紀初頭に撮影されたと思われる写真。河原で洗濯をしている女性たち。右から2人目の女性が板を手にしています。洗濯時に叩いて汚れを落としたり、水を切るために使われたようで、洗濯物を水につけ、水からあげて叩き、また水につけ、という作業を何度も繰り返したのだそうです。
普段使う叩き板は飾りのない簡素なもの。絵や彫刻が施されているものは、男性が手作りしたものらしく、スウェーデンでは古くからこういった生活道具を男性がつくってプロポーズの時に贈るという風習があったそうです。
photo upplandsmuseet (licence) |
こちらもプロポーズの時に贈られたものだと思われます。こういった装飾がされたものは、実際は使用されることは少なく大切に飾られていたようです。当時の生活が感じられる大切な品、背後に感じられる幸せな物語。装飾されたものが手に入る事はあまりないので、手にできて嬉しい一品です。