博物サロン

10/09/2012


鉱物と、押し花と、蝶々の博物画 -自然の魅力が溢れだす-

10月5日(金)から始まりました、「鉱物アソビの博物サロン」展。初日から本当にたくさんの方にご来店いただき、ありがとうございました。5日から7日まで在店くださった『鉱物アソビ』の著者フジイキョウコさんには、トークイベントをしていただいたり、店頭でお客様に石の魅力をお話いただいたりと、鉱物を囲んで話が膨らみ、人と人とがつながっていく、愉しいサロン空間が生まれました。

学術的な提示でもなく、パワーストーンといったとらえ方でもなく、天然そのままの形、色といった美しさを日常に取り入れて愉しむことを提案してくださっているフジイさん。人の手を加えたわけでなく、何万年、何億年という時間によって作り出された鉱石は、同じく時間による色褪せや朽ちた表情を見せるアンティークととて良い相性をみせています。

今まであまり石に触れたことのなかった方も、自然の造形美に驚かれ、石の魅力を改めて発見して、「期間中、通います!」と言ってくださる方もいらっしゃって嬉しく思っています。


フジイキョウコさんの著書にも「ヴンダーカンマー」というキーワードが見られるように、今回の展示の裏テーマには「ちいさなヴンダーカンマー」というのがありました。ヴンダーカンマーとは、15世紀から18世紀ヨーロッパ、主に貴族や学者の間で作られた博物陳列室のことで、世界中から珍品が集められ陳列されました。自然のものから人工的なもの、古代、舶来のものまで珍しいものがたくさん。ダークな印象が取り上げられがちですが、やはり天文や、動植物、鉱物などといった自然の驚異は欠かせないものでした。今回は、店というキャビネット空間に、自然の驚異である鉱物を並べ、ヨーロッパのアンティークとともに展示できたのはちいさなちいさな自己満足でもあります。

展示は10月28日まで、会期中は無休で営業しています。色々な方に見ていただければ嬉しく思っています。皆様のお越しをお待ちしています。

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『鉱物見タテ図鑑 鉱物アソビの博物学』記念企画

鉱物アソビの博物サロン
2012.10.5-28 11:00-19:00  会期中無休 著者在廊日 10.5-7

・「鉱物アソビ」著者フジイキョウコさんによってセレクトされた鉱物と、アンティークのサロン空間。



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