白樺のククサ

9/02/2012


19世紀末頃のスウェーデン製ククサ。ククサとは白樺の瘤(コブ)の部分を繰りぬいて作られた飲物用カップのことで、もともとは北欧少数民族サーミ人が使っていたものです。現在はマグカップのような形のククサをよく見かけますが、古くはこういった形をしたものが多く見られました。隆起しているような不思議な瘤の木目。柄の部分は使い込まれた滑らかな艶が感じられます。


裏側にはEの文字。サーミ人はククサを腰にぶら下げて森へ出かけ、小川の水を飲んだりしていたようです。


写真はフィンランド国立博物館に納められているサーミ人が使っていた古いククサ。

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