フィンランド 写真集 『TREE PEOPLE』 (英語版)

7/07/2012




cRitva Kovalainen & Sanni Seppo
フィンランド 写真集『TREE PEOPLE』(英語版/2006)
(オリジナルタイトル『Puiden kansa』フィンランド語)
全192ページ 高さ23.5cm、幅28.5cm ハードカバー 新書 7200円 ※sold out


フィンランドで「もっとも美しい本賞」に輝いた本。フィンランドの2人の女性写真家リトヴァ・ドヴァライネンとサンニ・セッポ(Ritva Kovalainen & Sanni Seppo)が15年かけて撮りためた、美しく幻想的な木々と森の写真集。2009年に発売された日本語訳『TREE PEOPLE フィンランド・森の精霊と旅をする』(プロダクション・エイシア)の原書・英語版です。

松に文字を刻む風習や木、人々との心とが深く繋がっていた歴史、木にまつわる神話や詩、自然と共存する人々の姿。それら物語を交えながら紹介される、白樺並木や大きなもみの木、文字が刻まれた松の木、守護の木、雪でおおわれた大地にそびえる幻想的な木の写真など、一枚一枚の木々の写真がどれも美しく幻想的です。


フィンランドに存在する「すべての人の権利(everyman's right)」 森を散歩したり、ベリーやキノコを採集するといった森の恵みを享受する権利は土地の所有者が誰であろうとすべての人に与えられた権利である、というもの。自然豊かなフィンランドにおいても大規模な森林伐採によってその権利が侵され始めていました。写真家2人は人間にとっての森の本当の意味を知るために旅に出ます。情報を収集し、森や木にまつわる歴史や物語を調べ、フィンランド各地に残る古い木を訪ね、人々を訪ね歩き、話を聞くことを繰り返しました。そこで彼女たちも今まで知らなかったフィンランドの木にまつわる歴史を知ることになります。森の精霊への畏敬、信仰、木にまつわる神話や詩、フィンランドの近代化の歴史の中で自然信仰が消滅していった過去も知ることになったのです。


本書のフィンランド語版『Puiden kansa』は1997年に「もっとも美しい本賞」に輝き、同時に2人の写真家は国家がすぐれた芸術家に贈呈する「フィンランド賞」を受賞しました。本書は日本語版では割愛された写真やイラストも含む全192ページ 高さ23.5cm、幅28.5cmのハードカバー。オリジナル版の美しい装丁や写真の数々をご覧になりたい方にお勧めです。

この本の最初のページにはこうあります。「For people who love trees and forests」木と森を愛するすべての人へ。ぜひ店頭で手にとってご覧ください。

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